川崎病患者増加

ShinShinohara2007-10-02

日本経済新聞2007年10月2日夕刊より。

「患者の一部に心臓障害が残る原因不明の小児疾患「川崎病」の新たな患者が2005,2006年の2年連続で1万人を突破したことが二日までに、厚生労働省の研究班の調査で分かった。大流行した1980年代の2年を除き、患者が1万人を超えたのははじめて。研究班の中村好一自治医大教授は「患者は急増傾向にあり、原因究明を急ぐとともに患者発生の監視体制強化が急務」としている。」

・・・グラフは、人口1000人あたりの川崎病患者の数を計算することで、少子化の影響を考慮したものです。
過去には82年、86年だけ突発的に患者が増加したことがありましたが、今回の増加はそれに匹敵する数で、ますます増加する勢いです。

川崎病は何らかの病原体があると推定されていますが、いまだ原因が不明の病気です。
現在は血液製剤の大量投与という治療法があるおかげで、致死率は高くありませんが患者の3−7%に心臓の後遺症が残ることがあり、子どもの後天性心臓病の原因のトップになっているとのことです。