国を滅ぼす気か?文科省!

阿部首相のクソッタレな思いつきに従順に従って、文科省は国を滅ぼすつもりであろうか。
このままでは、バウチャー制度は日本を滅ぼす最悪の元凶になるだろう。
教育に競争原理を導入する?巧言で国民をたぶらかす、その隠れた魂胆が許せない・・・!

バウチャー制度は教育のための改革ではない。
財務省文科省のための改革になるだろう。
財務省のためとは、学校と教員を減らし、財政負担を減らそうとの不純な動機の故である。
文科省のためとは、口うるさい国民を消費者に解体し無力化して、権力を自らに集中させようという醜悪きわまりない動機の故である。
この二省の思惑が背景にある限り、バウチャー制度が狙いとしているところはことごとく外れ、最悪の惨禍を国民にもたらすことだろう。

バウチャー制度は「クローズアップ現代」(NHK)でも指摘されたように、そして文藝春秋12月号の陰山氏も発言しているように、地域を解体し、国民を消費者に解体してしまうだろう。
うまくいく学校はなるほど、うまくいく。
あそこはよい学校だ、という噂が噂を呼び、ますますよい生徒が集まるようになるだろう。
その結果、その学校に子どもを通わせようという親たちがその地域に殺到し、地価は高騰する。
元からその地域に住む人は別として、貧しい家庭の子どもは、あまりの地価の高騰にその学校の近くに住むこともできず、かといって遠方から通おうにもあまりに遠すぎ、親はパートなどで時間がとれずに送り迎えもできるはずもなく、その学校に通うのを断念せざるを得なくなる。
貧しい家庭の子どもは、嫌でも不人気校に通わざるを得ない。
悪い噂を立てられた学校は噂が噂を呼んでますます子どもが減っていく。
その学校の周りの地域は次第に治安が悪くなり、治安の悪さが学校の不人気にますます拍車をかけ、ついには廃校に追いやられよう。
バウチャー制度の「狙い」通り、「勝ち組地域」と「負け組地域」が生まれるという競争原理が働き、富むものはますますよい教育を施し、貧しいものはよい教育を施したくてもできなくなるだろう。
その状況に眉をひそめる人がいたとしても、我が子のことを考えれば、なりふり構っていられない。
我が子のために独善的といわれようと、よい学校に入れようとするだろう。
すなわち、地域の人々は、「消費者」に解体される。
「消費者」は自らの欲求を満たすために動く烏合の衆となる。
個人にバラバラに解体した人間はまとまりに欠く。
文科省にたてつくことのできる勢力は失われ、「よい学校」を束ねるだけで権力を掌握できるのである。
何ともすばらしいアイディアではないか。
国を滅ぼし、貧しい人々を抑圧し、自らの権力欲を満たすという、典型的な「勝ち組」として文科省自ら範を垂れようというのである。
・・・笑止千万・・・!

文科省の心ある人よ、私の言わんとしていることは、あなたには分かるはずである。
国を滅ぼすこの企てを、なんとしても止めねばならぬ。
叫んでくれ、声を出してくれ、この国を滅ぼす気か!と。

財務省の心ある人よ、あなたにも私の言うことが分かるはずである。
財政をただすことは重要だ、しかしバウチャー制度はこの国の唯一の資源である「人的資源」を枯渇させる最悪の政策となるだろう。
こんな政策にゴーサインを出してはならない。
叫べ、叫べ、叫べ!
この国を滅ぼしてはならない!